李ラックマ 2「であい」


「おかえり。今日は早かったのだな」
正確に言うと、声もガタイも成人男子のそれで、くまの格好をした男。
「誰だ。貴様は」
「まぁまぁ、茶でも飲んで落ち着け」
俺が殺気を放っても、顔色一つ変えない。
「そういや、史鋭慶の家はかなり物騒なのだな。かめの中にもご丁寧に毒を入れてあったので、入れた本人に飲んでもらったぞ。ああ、心配するな。茶の中には入っていない。なんせ俺がさっき汲んできたものだからな」
それはそれで怪しいものだ。
「まぁ、飲んでみろ。西域の茶で紅茶というのだそうだ。なかなかうまいぞ」
ふわりといい匂いが漂い、なんとなく手にとる。
毒には多少耐性がある。まぁ、いいかと柄にも無いことを思う。
「……」
「な。うまいだろう」
どうしてこんなに茶がうまいのだ…。
俺は多少……いや……かなり茶にうるさい。その俺をうならせるとは、こいつは只者じゃない。
「なんだ。もう一杯いるか?」
俺は無言で茶碗を差し出した。
なんだか、こいつが何者であるかとか、どうして家にいるのかということなど、どうでもよくなっていた。



   


リ○ックマと李暫嶺に愛を注いでいる方はこのシリーズをけっして見てはいけません。
李暫嶺が変質者です。ご注意ください。