――ヒカリノサス
ミチノサキ――
「俺様のものだ」
そう言われたとき、うるさいぐらいに心臓が高鳴った。
どうしてだろう…。
皆から恐怖の対象とされているのに、どうしてそんなに寂しそうな目をして僕を見るの?
そして、どうして僕はこの人のことが嫌いではないのだろう…。
「僕は…」
喉がからからに渇く。
魅かれてはダメ。
危険だと、本能がうるさくシグナルを鳴らす。
「…お前のものなんかにならない!」
そう言い切って、自分にも言い聞かせる。
そうしないと、自分が自分でなくなってしまいそうだ。
でも。
その闇に惹かれているのも、また隠し切れない事実。
「いや。お前はもう、俺様のものだ…」
ヴォルデモートが耳元で、深く魅惑的に囁く。
「っ……!?」
背筋にまるで、電流が走ったような気がした。
「素直になれ…ハリー・ポッター」
それは抗いがたい感覚。
瞬間、何も考えられなくなる。
囁かれる言葉は甘い。
この男が危険だとわかっているのに、全てを捨ててついて行ってしまいたくなる。
「やめっ…!」
僕は、そんな考えを振り払うように暴れた。
何も考えてはいけない。
思い出せ。
思い出すんだ。
温かな光を。
僕は強く強く、そう念じた。
闇に引きずられる誘惑より、光ある生を取りたいと強く思ったから。
その瞬間、光が射した。
それは、父母の思いか。
それとも、親友たちの願いか。
もしくは…。
光の射す道の先……。
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わーい、第三弾です!
コレに刺激しれてヴォルハリ描きたくなってきた!!
06.10.11