「っあ…」
大きく伸びをして、目を開ければ眩しいほどの青い空。
今日も新しい一日が始まる。
相棒
タオルを引っつかんで、小川に向かう。
水に映るのは、少し眠そうな男の顔。
手を突っ込めば、ヒンヤリと冷たい小川の水。
豪快に顔を洗い、澄んだ水を口に含んだ。
ほのかに甘味のある水が、この地域の緑の豊かさを物語っている。
顔を拭いて立ち上がれば、遠くから聞こえる野性ゾイドの声。
目を細めて、空を仰いだ。
「いい天気だ…」
ついでだからと、小川の水で一人分だけのコーヒーを沸かし、日持ちのするパンをかじる。パンは固く、酸味もきついが、慣れてしまえばどうということもない。
フィーネがいれば、もれなく塩入コーヒーにされるところだ。
思い出して、アーバインはフッと笑った。
ブラックで飲めるのも、一人だから。
まずいまずいと思っていたし、今飲んでもマズイと思うのだが、なんとなく懐かしく感じる。
バンの能天気さも。
フィーネの塩入コーヒーも。
ムンベイの懐かしい味のする煮込み料理も…。
自分の柄じゃないな…。と、アーバインは苦笑してコーヒーを飲み干した。
もう一度、大きく伸びをして、小川でコップをゆすぎ、水筒に水を詰める。
今日はどこへ行こうかと、当てもなく考える。
「お…」
見覚えのある果実をもぎとった。
『丁度いい、今日は夕方まで走るか』
自身の昼食にの算段をしながら、アーバインはコマンドウルフへと戻った。
コマンドウルフは、アーバインの帰りを今か今かと待ち受けていたようで、アーバインを見てうれしそうな表情を見せた。
それはアーバインにしかわからない微かな表現。
一人でいることを、寂しいと思わないわけでもない。
あれだけの大人数で、生きるの死ぬのするのも悪くない。
でも、お前といるほうが今は楽しいんだ。
アーバインはニヤリと笑って、コマンドウルフを小突いた。
「よろしく頼むぜ、相棒!」
END
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そういえば、はにわが裏日記の888キリ番ゲッターだったと、1月中旬ぐらいに、仕事が終わって家に帰ったら、あいさつ程度に報告を受けました。
888キリリクは「アーバイン」。
初書きアーバインは、何を書いていいのかさっぱり分からず、微妙な出来に…。
いっそCP色つければまだマシだったのではないか。と、思ったりしないでもない。
ということで(逃亡)。
を許されず、あきなによって表へだされました。
2007.03.08 かきじゅん
2009.10.29表にup。