「B」
 呼び止められてふりかえって。
 気づいたかな。気づいてないのかな。ポケットに忍ばせたチョコレートに…。と、思えば思うほど緩む頬を引き締めて、
 「なんでしょう、セバスチャン」
と、仕事モード。
 しかし突然、腕をぐいっとつかまれて、引き寄せられて突然のキス。
 ビックリしているあいだに舌が入ってきて、口の中に甘い置き土産を一つ。
 「お返しだ」
 そう囁いて、セバスチャンはまた、もと来た廊下を戻っていった。
 口の中に広がるのは、あまいあまいミルクチョコレートの味。
 今更恥ずかしがっても、どうしようもないんだけど。
 「ってか、さっきセバスチャン…もしかして……」
 囁きが聞こえたのか偶然か、恋人はほんの少し振り返って微笑んでいた。




 
すいーとすいーと  きす





 END



拍手小説でした。
2008年8月13日に入れ替えいたしました。
すっかり再アップするの忘れてました。やけに長い年月かかってるな・・・。

2008.9.20 小説ページに再見