遥か極東の「ジパング」と言う国には「七夕」という行事があり、紙に願いを書いて吊せば願いが叶うという――。





 ヴォルデモート卿のささやかな願い事




 昔に読んだ文献の中にあった、何処だかわからない国の呪いごと。
 しかし、今はそれすらに頼りたいと思う。
 人が見れば、今の俺様をなんというだろう。

 否。

 人など関係ない。
 俺様は、俺様であるからだ。
 俺様を中心に世界は回っている。

 だって、そうだろう。

 かつて、今まで俺様の思い通りに行かなかったのは……あのハリーポッターただ一人なのだから。

 「俺様のモノだ」

 低く呟いて、薄く笑った。
 額の稲妻傷――死の呪文からは逃げられん。
 しかし、こんな異国の呪いごとに頼りたい願いがある。

 あの小生意気なハリーポッターに、俺様の恐怖を植え込んでやること。
 そして――。

 俺様はその瞬間を思い、低く笑って、踵を返した。
 
マントが、闇になびく。

 願い事を書いた短冊がついた笹の葉が揺れた。



 ――後日。
 しばらくの間、ハリーは得体の知れない視線に悩まされ、ダンブルドア校長先生に相談したとかしないとか。





 END

 


あとがき
ヴォル様が、ヘンタイさんのようです……(´Д`)
ヴォル様好き〜さん、スイマセン。

ちなみに、ヴォル様の願いは、個人の妄想にお任せいたします。
かきじゅん的には、『俺様の嫁になれ』か、『ハリーの全開笑顔を向けられたい』とか、いつも憎まれ口しか叩けないけど、実はハリー激ラブなヴォル様がイチオシです。きっと、殺したいほど遥が好きだったんだよな〜。と、勝手に思ってます。
一巻も途中までしか読んでないし、映画も1作目と、炎の〜しか見てないけどね☆(問題発言)
2010.6.30 かきじゅん (裏日記にup)
2010.714 表にup。