すぐ、意地を張ってしまう自分がイヤ。

 本当は、もっと素直になりたい。



 あなたに、伝えたい言葉があるから――。



 伝えたい言葉



 「フルート」
 そう言って、囁く声がスキ。
 抱きしめてくれる腕も。
 細いのに、しっかり筋肉がついた身体も。

 キライなのは、いつも素直になれない私――。

 ほんの少し重心を傾けて、ハーメルの温かい腕に包まれた。
 「フルート?」
 いつもと違う私に、ほんの少し訝しげなハーメルの声。
 「なんでもない。ハーメル…」
 見上げたハーメルの顔は、迷子の幼子のようだった。
 でも、それは一瞬のことで…。
 そっと目を閉じて、キスをした。

 大丈夫だよ。

 そばにいるよ。

 いなくなったりしないよ。

 あなたと、一緒にいるよ。


 「ハーメル……」


 キスと共に伝わればいいのに…。
 あなたに伝えたい言葉が、この胸の中いっぱいにあふれているのにいつも言えない。


 だから。

 口づけと共に囁くから、受け取ってね。



 この世界よりもあなたを、愛しています――。


 END

  


あとがき
素直になれないフルートと、甘えたがりのハーメル。ハーメルはどう考えても、幼児性の強い人間(というか半魔族?)だと思います。フルートは、しっかりしているけどその分、素直になりきれず。萌えるね!
でも、そこはかとなくエロシリアスなのは何故……!!
2008.5.14 かきじゅん