なんだ。
 そうかもしれない。



 君につられる僕がいる



  突然、夜に目が覚めた。
 少しだるい体を起こし、暫く焦点の合わないぼやけた部屋を眺めて再びベットに横になる。しかし目が覚めてしまったらしく、なかなか寝付けない。
 ベットに横になりながら、不意にため息をこぼし、布団から滑り出る。
 冷たい飲み物でも飲もうと、慣れた足取りで真っ暗な廊下を歩き居間へ向かう。
 居間の近くまで来ると、居間には明かりが灯っていた。
 どうやら先客がいるらしい。
 先客がいる部屋の戸を開ける。
 一歩踏み出すと、いつもと変わらない、しかしどこか寂しい感じがする居間だった。
 一瞬、誰もいないと思ったが、ソファーに目を向けると、特徴的な鼻が見えた。
 「ジェット?」
 名前を呼ぶが、返事がない。ソファーをのぞくと、読みかけの雑誌を腹にのせ、寝ている002姿が目に入った。
 声をかけた主、009は肩をすくめると、起こさないよう静かに近くのソファーに座る。
 そして腹にのっている雑誌を手に取り、数ページめくってみる。少しの間雑誌を見ていたが、興味が失せ、テーブルの上においた。
 暫く002の寝顔を見ていたが、気持ちよさそうに寝る002につられてだんだん眠くなってくる。
 「戻らないと・・・」
 と思うが009はそのまま瞼を閉じてしまった。

 
 気がつくと、居間で寝ている自分がいた。
 なんで、こんなところで寝たんだろ?
 と不思議に思いテーブルを見ると、読みかけの雑誌がおいてあった。
 あぁ、そうか。
 雑誌を読んでいて、そのまま眠くなったこと思い出す。
 上半身を上げると、同じくソファーで寝ている009の姿が目に入った。
 呆然と見ていたが、暫くして「・・・何でこんなところで寝てんだよ」と002は呟やいた。
 002はため息をつくと音を立てないよう静かに立ち上がり、何かかけるものがないか辺りを見回す。
 特に何もなかったので、別の部屋まで毛布を取りに行き、009にかけてやる。
 「俺が寝ているときにきたのか」
 009の寝顔を見ながら呟く。
 つられたのか?
 そう思うと、急に顔がにやける。
 寝ている009の頬にキスをすると、002はまたソファーで横になった。
 まさか009が、顔を真っ赤にしているとも知らずに。


  END

 


サイボーグ009のオンリーイベントに合わせ、サイトもちょっと009祭りにしてみようと、一人でもそもそやってます。
最近ちょっとネタがうまくまとまらなくて、かけないんですけどね。
今度は4×9でも挑戦したい。
2007,8.3 天神あきな