ハロウィン・ナイト(デビセバ編)?

 テーブルにはかぼちゃをくりぬいたランタンに、ほんのり蝋燭の火が灯る。
 「ハニーはブランデー?」
 「あぁ」
 ひっそり静まり返ったハロウィンの夜。
 皆はもう、寝てしまった頃だろう。
 お湯で割ったブランデーを手渡され、その暖かさに気持ちまで温かくなる。
 口に含めば、喉をやくアルコールと芳醇な香りが広がった。
 「ハニー…」
 ささやかれて、顔を上げる。
 「デイビッ……んっ」
 啄むようなキスをされ、セバスチャンは瞳を閉じた。
 目を閉じる瞬間、テーブルの上のかぼちゃをくりぬいて作った、いびつなお化けかぼちゃのランタンが目に入った。どこか愛嬌のあるそれは、今、キスをしている男が作った物。
 「料理のセンスは悪くないのに、不思議なものだな」
 すぐ離れていく唇を追い掛けざまにセバスチャンは囁き、啄むようなキスはディープなキスへと変わる。
 「じゃぁ来年はハニーが作るか?」
 キスの合間に囁く。
 「面倒だ」

 ――だから、来年もこの屋敷でハロウィンを…。

 その言葉は、器用なくせにどこか不器用なセバスチャンからの告白。
 「ハニー…」
 デイビットはうれしそうに頬をゆるませた。
 「これ以上、何か言ったらぶっ殺す」
 そう言って、顔を赤く染めたセバスチャンは何か言いたげな唇を塞いだ。


 END

 


あとがき
恥ずかしい奴らだまったく(パート2)。
ってか、ハロウィン関係なく、ただのバカップル…。
2007.11.14 かきじゅん