一緒に歩こう



 君はいつもカーバングルと一緒にいるね。
 今日も仲良く散歩かな?
 ボクは“アルル”なのに、誰もボクを“アルル”としてみてくれない。


  ボクはアルルだ!!


  いつも暗い鏡の中から君を見る。
 君はいつ、ボクの存在に気付く?
 ボクはいつもココにいるのに・・・。
 

 「ねぇ、そんなところで何やってるの?」
 「ぐー」
 声が聞こえる。
 顔を上げると君がいた。
 「そんなところにいたら寂しいよ。一緒に行こう」
 そう言って君はボクに手を差し出した。
 カーバングルも横でボクがアルルの手を取るのを待っていた。
 「ぐーぐー」
 早くと急かしているようだ。
 ボクは恐る恐るアルルの手を取った。
 暖かだった。
 まるで君の心のようだ。
 「これで一緒に歩けるね」
 アルルが言った。
 嬉しかった。
 アルルとカーバングルと一緒に歩いていく。
 自然に笑みがこぼれ落ちた。
 
 君はいつも、ボクを惑わす。
 そしてボクは、惑わされる。
 ボクはきっと、君と一緒に居たかったんだ。

 ボクはアルルから離れないように、アルルはボクを離さないように、互いの手を握りしめた。

  


小説でアルルとDアルルが書きたくなった日でした。
短いし、Dアルルの独白に近い小説です・・・。
アルルの誕生日が過ぎたことに今日気付きました。(ギャフン)
誕生日祝いと言うことで。

2006.7.23 天神あきな